介護疲れから鬱状態の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
母の介護はもう3年になります。
83歳で痴呆も始まり独身の私(43歳)が介護しています。
他の兄弟は他府県でもあり盆と正月しか顔を出しません。
昨年暮れから母の体調が急変し、私は不眠気味になり鬱状態も重なり心療内科で薬を飲むようになりました。
食欲が出て体重が10キロ増え、そのせいか体が重くなり、ついに血液検査で糖尿病の診断を受けました。
これでは本末転倒と、漢方相談してみました。
先生には誰にも話せない介護の悩みに共感してもらいました。
また、最近そういう相談が多いそうです。
すっかり意気消沈気味の私を「親の介護が辛い状況を生み出す背景には様々な問題があるようで、自分一人で解決するには無理があると思います。専門分野で相談できる人を見つけては」と促され、無理を重ねて自分を追い詰めないよう言われました。
漢方では、「心」は「精神」に通じていて心配し過ぎると不眠や不安、更に悪化すると食欲減退・疲労倦怠・意欲低下など様々な症状を発症するそうです。
私の場合は「クヨクヨ」型と「無気力」型で慢性疲労症候群に近い状態だと言われました。
6ヶ月ほどそういう状態が続くと専門外来でもその診断が付くそうです。
時間をかけて焦らず体調を戻していくことになり、1日3回漢方薬を飲みました。起床時・日中・寝る前と漢方薬はそれぞれ違っていました。
地球の有り様と同じで朝の気・昼の気・夜の気を調整するそうです。
そこには恒常性を保つため、人間が本来持つ機能の回復も含まれるそうです。
ところが3ヶ月経っても私の状態はあまり変化がないので、改めて先生から「食事はどうしていますか?」と聞かれ「食べられないんです」と答えると「気には先天の気と後天の気があり、食事からは後天の気が得られる。これでは効果も出にくい」と脾に対する配分を多めにしてくれました。(心療内科の薬で食欲は出ていたのですが、体重が増加しすぎて血糖値が高くなり薬は飲まなくなっていました)そこから少しずつ食事の量が増えて眠りも深くなったような気がします。半年ほど経ち私の顔色が良くなったと同時に、母の調子も良くなりました。
先生から「お二人は鏡の関係ですね」と言われ、ハットしました。
私の疲労感が母の不安や認知も煽っていたのかもしれません。それからなるべく笑顔で接するようにしました。いえ、接するようになれたのです。母は認知症も進んでいると思います。
でも、私が体調が良くなって、それを受け入れられるようになったんです。
漢方薬には本当に感謝しています。先生ありがとうございます。
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